キャンサーボード CANCER BOARD
キャンサーボード(Cancer Board)とは
がんの治療にはいろいろな選択肢があり、がんの種類と患者さんの特性(状態や希望)に合わせた治療方針が立てられることが求められます。
患者さんにとっては、最適で有効ながん治療のことのみでなく、痛みのコントロール、治療中・治療後のリハビリテーション、食事療法、緩和治療、あるいは治療費の問題、退院後の療養など、生活の質をなるべく維持し落とさないための最善の方法を希望されることと思います。
そのためには、主治医1人で治療方針を決定するのではなく、複数の診療科の医師や看護師ほかの医療スタッフが、共同で知識と技術を持ち寄って、最適な治療を提供できるように検討することが大切です。その検討の場がキャンサーボードです。
当院のキャンサーボードは化学療法委員会が管理運営しており、臓器別・分野別キャンサーボード(基本的に週1回開催)と、2ヶ月に1回の総合キャンサーボードが行われ、症例検討やレクチャーが行われています。
当院で定期開催のキャンサーボード
臓器別・分野別ボード | 総合キャンサーボード | |
---|---|---|
日時 | 隔月1回 ・事例検討 ・レクチャー など |
|
消化器・肝胆膵・乳腺 | 毎週火曜17:00~ | |
胸部 | 毎週月曜17:00~ | |
泌尿器 | 第4木曜17:00~ | |
頭頸部 | 第1・3金曜17:00~ | |
婦人科 | 毎週火曜17:00~ |
臓器別・分野別ボード(実績)
総合キャンサーボード一覧(実績一覧)
日時 | テーマ | |
---|---|---|
第1回 | 平成23年7月25日(月) | 進行子宮体がん一症例 |
第2回 | 平成23年11月10日(木) | 多発性肺転移を来たした再発子宮内膜間質肉腫の一例 |
第3回 | 平成24年2月2日(木) | 小細胞肺癌と胃癌の重複癌の一例 |
第4回 | 平成24年5月17日(木) | 肺カルチノイドを併発した腎癌術後膵転移の一例 |
第5回 | 平成24年8月6日(月) | 画像診断上原発巣の特定が困難であった骨盤内巨大腫瘤の一例 |
第6回 | 平成24年10月15日(月) | 中咽頭癌症例の倫理的配慮 |
第7回 | 平成24年12月17日(月) | 下大静脈血栓症を合併した進行子宮体癌の一例 |
第8回 | 平成25年3月11日(月) | Trousseau症候群を呈した進行胃がんの一例 |
第9回 | 平成25年5月27日(月) | 耳下腺神経内分泌癌の一症例 |
第10回 | 平成25年9月9日(月) | 最近の放射線治療事情 |
第11回 | 平成25年11月27日(水) | 腹壁離開をきたした腹膜偽粘液腫の一例 |
第12回 | 平成26年1月28日(火) | 胸腔鏡手術で胸腺癌と診断され拡大胸腺摘除術を行った一例 |
第13回 | 平成26年3月25日(火) | 若年性子宮体癌の一例 |
第14回 | 平成26年5月19日(月) | 転移性脳腫瘍を契機に発見された原発不明小細胞癌の一例 |
第15回 | 平成26年7月31日(木) | 原発性十二指腸癌,癌性腹水に対しS-1+Docetaxel療法およびCARTが奏功した一例 |
第16回 | 平成26年9月22日(月) | 膵頭部を原発とした高齢女性の膵粘液性嚢胞腺癌の一例 |
第17回 | 平成26年11月17日(月) | 急速に進行した原発不明癌に対する緩和治療 |
第18回 | 平成27年1月19日(月) | 化学療法が有効だった成熟奇形腫悪性転化の一例 |
第19回 | 平成27年3月23日(月) | 当院で経験した嗅神経芽細胞腫の一例 |
第20回 | 平成27年5月27日(水) | Bevacizumab投与中に下肢静脈血栓症と肺動脈血栓塞栓症を発症した一例 |
第21回 | 平成27年7月23日(木) | ソラフェニブが奏効したと考えられる肝細胞癌肺転移,リンパ節転移の一例 |
第22回 | 平成27年10月30日(金) | 心膜液貯留で発見され集学的治療を行っている肺扁平上皮癌の一例 |
第23回 | 平成28年1月19日(火) | Trousseau症候群を来した膀胱癌の二例 |
第24回 | 平成28年3月22日(火) | 胸水貯留を契機に診断された腹膜癌の一例 |
第25回 | 平成28年5月26日(木) | HPV関連中咽頭癌 |
第26回 | 平成28年7月21日(木) | Nivolumab投与後,pseudoprogressionを来した肺腺癌の一例 |
第27回 | 平成28年9月15日(木) | 転移性膵癌に対するGEM+nab-paclitaxel併用療法投与中に間質性肺炎を発症した一例 |
第28回 | 平成28年11月24日(木) | 当院での進行直腸癌に対する術前CRT症例の短期成績 |
第29回 | 平成29年1月17日(火) | Paraneoplastic Syndromeを併発した進行腎癌の一例 |
第30回 | 平成29年5月24日(水) | イミキモド外用が有効であった再発乳房外Paget病の一例 |
第31回 | 平成29年7月26日(水) | 鼻副鼻腔内に発生した髄外性形質細胞腫の一例 |
第32回 | 平成29年9月21日(木) | EGFR-TKI耐性後、3次治療でオシメルチニブが奏効した肺腺癌の一例 |
第33回 | 平成29年11月21日(火) | 1 当院における非B非C型肝細胞癌症例の臨床的特徴 2 多発転移と合併症を伴う巨大な成熟性嚢包奇形腫悪性転化の一例 |
第34回 | 平成30年5月25日(金) | 化学療法と妊孕性 |
第35回 | 平成30年7月20日(金) | 広島県備北地区での前立腺癌の診断に関する検討 |
第36回 | 平成30年11月20日(火) | 肝癌の治療について |
第37回 | 平成31年1月23日(水) | 卵巣腫瘍破裂の2例と卵巣腫瘍の起源の新たな考え方 |
第38回 | 令和元年5月15日(水) | 1 レンバチニブ投与を行った5症例を振り返って ~継続するための工夫と考え方~ 2 腹水貯留(癌性腹膜炎?) |
第39回 | 令和元年7月11日(水) | 免疫チェックポイント阻害剤による内分泌障害(甲状腺機能障害,副腎機能障害)をきたした症例 |
第40回 | 令和元年9月11日(水) | がん患者さんへの病状説明について |
第41回 | 令和2年1月9日(木) | 切除可能膵癌に対する術前補助化学療法 |
第42回 | 令和2年7月8日(水) | 75歳以上の腹腔鏡下前立腺全摘術の治療成績 |
第43回 | 令和2年9月9日(水) | 化学放射線療法後の維持療法として免疫チェックポイント阻害剤を投与中に間質性肺疾患(放射性肺臓炎、薬剤性間質性肺炎)をきたした症例 |
第44回 | 令和3年7月8日(木) | A型胃炎に合併した胃カルチノイドをESDで切除した1例 |
第45回 | 令和3年11月9日(火) | 肺炎と間違いうる肺癌invasive mucinous adenocarcinoma |
第46回 | 令和4年5月10日(火) | ロボットvs腹腔鏡手術 泌尿器科医の立場から |
第47回 | 令和5年6月6日(火) | 高度肥満合併の進行子宮体癌に対して、複数回の放射線治療が奏功した1例 |
キャンサーボード