診療科・部門

掲載日 : 2017年06月29日

診療科 <泌尿器科>

概要

地域の基幹病院として、泌尿器科領域全般にわたり診断、治療を行っております。日本泌尿器科学会専門医2名にて診療しています。
 

診療内容・対象疾患

(1)泌尿器がん

地域がん診療連携拠点病院として、泌尿器がん(腎がん、腎盂尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、精巣がん)の診断と、診療ガイドラインに沿った標準治療が受けられます。手術療法、放射線療法、化学療法、緩和治療などの選択肢の中から、患者さんの希望やQOL(生活の質)を重視して、説明と同意を得ながら治療を行います。月2回、泌尿器科専門医、放射線科専門医、看護師らによる医療チームにて、キャンサーボードを開催し、患者さんに最適な治療方針を検討しています。
 
手術療法については、鏡視下手術を行っており、2013年に腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術、2014年に腹腔鏡下膀胱悪性腫瘍手術の施設認定を取得しました。化学療法については、疾患により外来化学療法が可能です。放射線療法、緩和治療については、院内の専門部門と連携して治療を行います。
 

(2)排尿障害

前立腺肥大症、過活動膀胱、神経因性膀胱などに伴う排尿障害に対する診断、治療を行います。地域医療支援病院として、他院から患者さんの紹介および治療、病状の安定した患者さんの逆紹介など、かかりつけ医の先生方と連携した治療を心がけています。
薬物療法で改善困難な前立腺肥大症に対しては、経尿道的前立腺切除術(TUR-P)を行っています。当院は、バイポーラ電極を用いた機器にて、生理食塩水を灌流液として使用しており、術中の低ナトリウム血症(TUR症候群)を生じることなく治療できます。 
 

(3)尿路結石

尿路結石(腎結石、尿管結石、膀胱結石)に対する診断、治療を行っています。排石困難な結石に対しては、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)、経尿道的尿管結石摘除術(レーザー)などで対応します。ESWLについては原則、外来通院で施行します(火、木曜日午後)。
 

(4)その他の泌尿器疾患

尿路感染症(腎盂腎炎、膀胱炎、前立腺炎など)、間質性膀胱炎などの診断、治療を行っています。
 

治療実績

(年度別の主な手術件数)

腎臓、副腎の手術

2011年度

2012年度

2013年度

2014年度

腎尿管悪性腫瘍手術(開腹)

2

2

0

0

腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術

8

4

7

2

腹腔鏡下腎部分切除術

0

0

3

5

腹腔鏡下腎盂尿管悪性腫瘍手術

4

8

8

4

腎摘出術

0

1

0

1

腹腔鏡下腎摘出術

0

0

1

1

腹腔鏡下副腎摘除術

2

2

1

0

膀胱、尿管の手術

2011年度

2012年度

2013年度

2014年度

膀胱悪性腫瘍手術(全摘)

3

5

8

1

腹腔鏡下膀胱悪性腫瘍手術

0

0

0

1

膀胱悪性腫瘍手術(部分切除)

1

0

1

0

経尿道的膀胱悪性腫瘍手術

71

61

61

59

膀胱脱手術(メッシュ)

4

3

1

0

膀胱水圧拡張術

0

0

2

3

前立腺の手術

2011年度

2012年度

2013年度

2014年度

前立腺悪性腫瘍手術(開腹)

17

10

0

0

腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術

0

0

17

17

前立腺被膜下摘出術

1

1

1

1

経尿道的前立腺切除術

22

20

17

6

精巣の手術

2011年度

2012年度

2013年度

2014年度

精巣悪性腫瘍手術

1

0

2

1

陰嚢水腫手術

2

5

4

7

停留精巣固定術(小児)

1

0

6

2

精巣捻転手術

0

1

2

0

腹腔鏡下内精巣静脈結紮術

0

2

0

0

結石の手術

2011年度

2012年度

2013年度

2014年度

体外衝撃波腎尿管結石破砕術

52

50

14

56

経尿道的尿管結石除去術

5

4

7

2

経尿道的膀胱結石摘出術

8

16

6

4

前立腺がんについて

前立腺がんとは

前立腺がんは、欧米では男性の罹率第1位の癌であり、日本でも食事など生活様式の欧米化や高齢化に伴い、近年急速に増加しています。中高年に多く、初期にはほとんど症状がありませんが、進行すると排尿困難や血尿、骨転移による疼痛などを生じます。
 

前立腺がんの診断

早期発見には、血液検査にて血清PSA(前立腺特異抗原)値を測定するPSA検診が非常に有用です。一般にPSA 4.0 ng/mlを基準値とし、この値を越えると前立腺がんの疑いがあり、専門医による検査が必要となります。確定診断には前立腺生検が必要であり、当院では一泊二日の検査入院で対応しています。また3T MRIを用いた拡散強調画像による前立腺がん検出を試みています。前立腺がんと診断された場合は、CTや骨シンチグラムなどで、病期診断をします。
 

前立腺がんの治療

前立腺に限局したがんでは、がんの根治を目的に、手術療法、放射線療法の中から治療法を選択することが多いです。局所進行がんでは、これらの治療にホルモン療法を組み合わせて行います。転移を有するがんでは、一般にホルモン療法が行われます。当院では手術療法においては、腹腔鏡下前立腺全摘除術を、放射線療法では、強度変調放射線治療(IMRT)を施行しています。
 

腹腔鏡下前立腺全摘除術

通常の開腹手術では臍下から恥骨までの下腹部の大きな皮膚切開が必要です。腹腔鏡手術は、お腹に数カ所穴を開け、炭酸ガスで膨らまし、腹腔内で手術を行ないます。患者さんにとっては、傷が小さいため、術後の疼痛が軽く、早期退院、早期社会復帰が可能となります。また、医療者側にとっても、骨盤の一番底にあって開腹手術では確認が困難であった前立腺の詳細な解剖をハイビジョンカメラで拡大し、スタッフ全員で確認しながら手術ができます。さらに手術中はお腹を膨らませる気腹圧にて、従来止血操作が困難であった、深部の静脈出血をコントロールでき、出血量の減少や良好な視野での手術が可能になります。

泌尿器科 手術

スタッフ紹介

丸山 聡 (まるやま さとし)
診療科 泌尿器科
役職 泌尿器科医長
卒業年 昭和63年
専門分野 泌尿器一般
腹腔鏡手術
資格・認定医 医学博士
日本泌尿器科学会指導医
日本泌尿器科学会専門医
日本泌尿器科学会・日本泌尿器内視鏡学会腹腔鏡技術認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医(泌尿器)
卒後臨床研修指導医養成講習修了者
略歴 広島大学病院
JA尾道総合病院
広島大学病院
広島大学原爆放射線医学科研究所
市立三次中央病院
JA広島総合病院
コメント 「威厳より笑顔」をモットーに地域の皆様に安心して治療を受けていただけるよう努力してまいります。

瀬野 康之(せの やすゆき)
診療科 泌尿器科
役職 泌尿器科医長
卒業年 平成15年
専門分野 泌尿器科
資格・認定医
日本泌尿器科学会専門医
日本泌尿器科学会指導医
日本泌尿器科学会腹腔鏡技術認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医
がん治療認定医
卒後臨床研修指導医養成講習修了者
略歴 H15 広島大学卒業
広島大学
松山赤十字病院
広島西医療センター
安佐市民病院
コメント 三次でいろいろなことを経験して頑張ります。

外来担当医一覧

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